弊社は、築地の前身の日本橋魚市場の時代に創業し、関東大震災を機にこの地に移転して以来、今日まで塩干仲卸として、築地とともに歩んでまいりました。

築地には全国津々浦々から多くの魚、青果が集まり、築地は東京の台所と呼ばれております。それは昔の築地も今の豊洲も変わりません。

弊社もいち仲卸として、より価値ある魚を、より安く、より多くの皆さまのもとへ届けたいと、ただひたすら働いてまいりました。皆さまの食卓を支える一員として、ここまでやってこれたことは、本当にうれしく、本当にありがたいことです。

最近では残念なことに「魚離れ」ということがよく言われております。 しかし世界的に見れば、魚を食べる人口は増えております。

漁獲量の問題や、海外に買い負ける状況、原料相場の値上がりや、 ライフスタイルの変化による食卓の変化など、原因はいろいろ言われますが、 一方で、日本人自身が魚の良さを忘れかけてるようにも感じます。

魚と肉はよく比較されますが、 魚は肉とは違い、季節ごと、地域ごとのバラエティ、 旬のいろどりを食卓で味わうことができます。 特に干物は日本が世界に誇る食文化だと思っております。

いまいちど、干物の良さを知ってもらう、築地の良さを知ってもらう、 築地の発展が、産地の漁師さん、加工屋さんの発展につながり、 先代たちが築きあげてきた食文化、食の流通を引継ぐことになっていく。

産地と食卓をつなぎ、食と生活をつなぎ、人と人をつなぐ。 そういう市場をつくり、会社をつくり、仲間をつくり続けていく。

長い歴史を持つ築地市場が幕を閉じて、豊洲市場へと移りましたが、これからも東京の台所を引き継いでいくことは変わりません。これからも私たち仲卸が果たす役割は大きいと思っております。